●どんなゲーム?●
【あなたたちだけの舞台】
舞台となる街や世界、エネミー、そして魔法を授けてくれる不思議な存在「QB(クオリティ・バディ=すばらしい相棒)」は、独自の設定を決めることができ、あなた自身の物語のための、独自の背景となります。
名作文学などの「モチーフ作品」を決め、それにそったネーミングにしたり、仲間の魔法少女同士で、なんらかの法則性にそった名前をつけると〔伏線ポイント〕が得られます。
【あなたの魔法少女】
各キャラクターとなる「魔法少女」は、「イメージカラー」「願い」「武器」などを決めます。
イメージカラーで、どんな性格か決まり、「願い」によって、「魔法の力」が決まります。
けれども、注意してください。願いと魔法は、「呪い」と表裏一体なのですから……。
「一番大切な誰か」は、文字通りの大切な人物。
魔法少女の心の支えであり、ときには、それを守るために、あなたは大きな試練に立ち向かうこともあるでしょう。
【トランプによるシンプルなプレイ展開】
4つの能力値が、トランプのスート(ハート・スペード・クラブ・ダイヤ)に対応、トランプを使って、ゲームディレクターは状況の描写、プレイヤーはアクション(行動)を行ないます。
能力値の修正などを加えて、もっとも大きな数字のカードを出した者が、「シーンをとった」ことになり、活躍したことになると共に、その行動が主導権を得たことになります。
それを反映させて、次のシーンが……というように繰りかえされ、あたかも「リレー小説」のように、話は進んでいきます。
思わぬ展開になることもあれば、みんなの協力で、物語を盛り上げていくこともできるでしょう。
トランプ一山を使い切ると、ひとつのプレイが終了します。1話のプレイ時間は、30分~1時間ほどです。
何度もプレイを重ねて連続ドラマを行なう「キャンペーン・プレイ」も可能です。
【プロットと「立ち位置(ポジション)で物語が決まる】
物語は、「日常」「不思議/特殊」「戦闘」「街と絆」の4つのカテゴリーに分かれた表の、「ストーリー・プロット」で概要が決まり、それに参加する各キャラクターの「目的」によって変化します。
同じ「プロット」でも、どんなキャラクターがからむかと、そして実際のゲーム中の行動によって、毎回変わるでしょう。
キャラクターの〈ポジション(立ち位置)〉は、以下のいずれかになり、それぞれ用意された表で「目的」を決めます。
“暁闇の雛鳥(ぎょうあんの・ひなどり)”
いわゆる「新米ドジっ子」。
いずれ成長していくヒロインの「成長途中の姿」でもあります。
“清けき美樹(さやけき・びじゅ)”
頼れる、実直な戦士キャラです。
仲間を守ったり助ける「目的」を多く持ちます。
“饗乱の暴姫(きょうらんの・ぼうき)”
わがままで乱暴なトラブルメーカー。「いずれ仲間になる、ライバル」なども含まれます。
他のキャラを邪魔したり、逆に助けることになる「目的」を持ちます。
“孤高なる焔(ここうなる・ほむら)”
単独行動するキャラです。影の協力者や、敵か味方か?という存在。
単独行動や、協調せず、ときには対立する「目的」を持ちます。
“真見の智慧(まみの・ちえ)”
仲間のまとめ役や、指導者、あるいは頭脳派キャラです。
仲間をまとめたり導く「目的」を持ちます。
“円環なる要(えんかんなる・かなめ)”
いわゆる「主人公」タイプで、成長したヒロインや、純真無垢な存在です。
全ての救済を目指す「目的」が多く、その達成には困難がともないます。
【あなたの物語の舞台装置】
トランプに対応した表類は、あなたの物語を彩る、舞台装置となるでしょう。
さまざまな童話や文学作品を題材にした「メルヘンモチーフ・表」。
「人魚姫」や、「マッチ売りの少女」などの類型によって創造されたエネミーは、恐ろしいだけでなく、ときには物悲しい存在になるはずです。
「少女の夢」は、言葉の断片。
日常シーンには、「紅茶」や「人形」「肖像画」が登場し、場面の変化や、暗示的な印象を与えるでしょう。
結界空間には、「踊る人形」や「影絵」「宝石箱」が舞い、「ドールハウス」や「断頭台」に、囚われることになるかもしれません。
【希望と絶望の物語】
基本ルールとなる「希望の物語」でゲームをすれば、魔法少女の、戦いと日常のドラマが描かれ、正式タイトルであるところの「とまどったり、ドギマギしたり」する、ストーリーを体験することができるでしょう。
キャンペーン・ゲームでは〔みんなの希望〕を守り、大きな「願い」をかなえるべく、戦い続けることになります。
選択ルールである「絶望の物語」は、魔法少女たちを、苛酷な戦いへと誘います。
各種設定には〔深刻度〕が設定され、それがゲームが進むごとに、増していきます。
キャラクターの生死の深刻さ、心強い味方だったはずの「QB」の「真の目的」が明かされ、世界が魔法少女に敵意を向けることもありえます。
〔深刻度〕が高くなると、ネガティブな状況を意味する「虚淵(きょえん)シーン」が発生し、苛酷で陰惨な行動が迫られることになります。
苛酷な設定は〔視聴者のストレス〕を上昇させ、限界がくれば、そのアニメは「見限られて」しまいます。
「絶望」を乗りこえて、13話を戦い抜き、あなたは、最後の「願い」を叶えることができるでしょうか。