かりかりうめが過去に出したインセインのリプレイ&シナリオブック『スケープゴート』(2014年)と
シナリオ集『辻の屋敷』(2017年)の2作を、1冊の本にまとめて
再編集した約160ページにわたる大ボリューム復刻版となっています。
収録作品はどちらも当時からご好評をいただいておりましたが、
完売して久しい作品ですので「欲しかったけど買えなかった!」という方は、
これを期にぜひお手にとって遊んでみてください!
また、「すでにどっちも持ってるよ」という方にも朗報です!
今作はなんと表紙カバーのタイトル部分を箔押しにした豪華版になっています!
しかも、表から読めばリプレイを楽しめる、
裏から読めばシナリオを楽しめる、どちらからでも読み始められる特別仕様!
遊ぶためにはもちろんのこと、コレクターズアイテムとしても
お手元においていただける1冊ですので、その出来栄えはぜひ現地でお確かめください!
それでは、収録作品の内容をここで少しご覧に入れましょう!
(画像をクリックするとハンドアウトが読めます)
シナリオ1:スケープゴート(暗黒のヴィクトリア)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」のみ(「デッドループ」も使用可能)
- タイプ:特殊型(協力型寄り)
- セッティング:『暗黒のヴィクトリア』
- プレイヤー人数:4人
- リミット:3サイクル
【トレイラー】
時は19世紀末。ヴィクトリア朝イギリスの片田舎の村、ブッシュヴァレー。
のどかなこの村で、一人の青年が不可解な失踪を遂げた。
青年の名はヘンリー・メイソン。
病気療養のため村に滞在するとある貴族の子供の、家庭教師を務める人物である。
彼は書置きひとつ残さず、ある朝急然と、館からその姿を消したのだった。
捜索は行われたが、なんの成果もあげられないまま打ち切られ、彼の行方はいまだに謎のままだ。
そしてまた、新しい家庭教師がブッシュヴァレーを訪れる。
出迎えたのは、木々に彫られた不気味な“顔”、夢の霧の中を蠢く怪物……そして、秘密を抱えた人々だった。
──はたして、生贄に選ばれるのは誰なのか?
※本作『INSIDE-OUT』に収録されているリプレイは本シナリオを遊んだものです。
シナリオ2:ダークヴィクトリー(暗黒のヴィクトリア/繰り返される惨劇)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」&「デッドループ」
- タイプ:協力型
- セッティング:『暗黒のヴィクトリア』&『繰り返される惨劇』
- プレイヤー人数:4人
- リミット:3サイクル
【トレイラー】
時は19世紀末。イギリスの片田舎の村、ブッシュヴァレー。
美しい景色と新鮮な空気、古く威厳ある屋敷に迎えられ、新しい日々が始まるはずだった。
それなのに……。
森の奥で、闇の中をなにかが蠢く。言い知れぬ違和感が胸の奥を焦がす。
──そうだ、この世界は間違っている。
※このシナリオは続き物として、シナリオ『スケープゴート」に参加したPCを引き継いで遊びます。
シナリオ3:辻の屋敷(暗黒のヴィクトリア)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」のみ(「デッドループ」も使用可能)
- タイプ:協力型
- セッティング:『暗黒のヴィクトリア』
- プレイヤー人数:3人
- リミット:3サイクル
【トレイラー】
「デイリー・グラフ』紙より抜粋
辻の屋敷の凶事 地主夫妻急死せる
セントジョンズロック村の地主・ワイアット夫妻が
「辻の屋敷」として知られる自宅にて亡くなった。食中毒による急死とみられる。
夫妻は夕食後から気分が優れず昨晩は早く休んだが、
普段の朝食の時間を過ぎても起きだしてこないことを不審に思い
家政帰が寝室へ様子を見に行ったところ、両名はすでに死亡していたという。
医師の診断によると、遺体には強い食中毒の痕跡が見られたとのことである。
警察では前日タ食の調理を行った家政婦から事情を聞いている。
夫妻には未成年の二人の娘がおり夕食にも同席していたが、
幸いにも、今のところどちらにも中毒の症状は出ていない。
近隣に他の親戚はおらず、葬儀は同村の教会にて執り行われる予定。
シナリオ4:ファンタズマの影(狂騒の二〇年代)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」のみ(「デッドループ」も使用可能)
- タイプ:特殊型(協力型寄り)
- セッティング:『狂騒の二〇年代』
- プレイヤー人数:3人
- リミット:3サイクル
【トレイラー】
時は 1920 年代アメリカ。ニューヨークからそう遠くない場所にある地方都市アグロー。
この街を取り仕切るマフィア、ロマーノ一家の首領ジャンマルコが、ある夜亡霊に襲われた。
幸いにもジャンマルコは無傷であったが、次の日、彼は命令を下した。
──儂を殺そうとした亡霊を退治せよ、と
亡霊は実在するのか。それとも齢七十近くもなお首領の座にしがみつく老人の妄想か。
恐れ知らずのロマーノ一家を亡霊の影が脅かす。
シナリオ5:箱庭の天使たち(暗黒のヴィクトリア)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」のみ(「デッドループ」も使用可能)
- タイプ:特殊型
- セッティング:『暗黒のヴィクトリア』
- プレイヤー人数:4人
- リミット:1サイクル
【トレイラー】
目を覚ましたあなたが最初に聞いたのは耳を聾(ろう)さんばかりの稲妻の音。
そして、その男の歓喜の叫びだった。
あなたが思い出せるのは自分の名前だけ。
同じく記憶を失った少女たちと引き合わされて、奇妙な〈館〉での生活がはじまった
周囲をぐるりと取り囲む壁には門のひとつも切れ目もなく。
その〈館〉は閉ざされていた。
シナリオ6:終末の島(狂騒の二〇年代)
【シナリオスペック】
- 使用ルールブック:「インセイン」のみ
- タイプ:特殊型
- セッティング:『狂騒の二〇年代』
- プレイヤー人数:2人
- リミット:2サイクル
【トレイラー】
世界の終末を夢に見た。
漆黒の雲が空で渦巻き、閃く紫の稲妻が嵐の闇を引き裂く。
とどまることなく降り注ぐ雨は洪水となって押し寄せ、人家を飲み込んでいく。
燃え上がる街で逃げまどう人々。
ある者は炎に捲かれ息絶え、ある者は雷に撃たれ塩の柱と化した。
しかし、終わる世界のなかで、あなた──あなた達だけは──それとは無縁でいた。
暗い部屋の中、明かりとなるものは細い蝋燭のみ。
幾人かがあなたの傍らにいるが、その顔を見ることはかなわない。
ここは聖域、そして新世界への方舟。
揺らめく光のなかに女の白い顔が浮かび上がる。彼女はマダム・O。
「信じるのです。世界が終わってしまうことを」
「そして生き残った我々は、新しい、磁れなき世界へと足を踏み入れるのです……」
その言葉はまぎれもなく真実であると、あなたは信じた。