殴れメロス〝メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かねばならぬと決意した。(略)セリヌンティウスは(略)音高くメロスの右頬を殴った。(略)メロスは腕に唸りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、(略)声を放って泣いた。〟
太宰治(1940).走れメロス 新潮.5,152-163
これはメロス、王、セリヌンティウス(あるいは山賊)のいずれかとなり、お互いの正体を探り合う正体隠匿ゲームである。
目的の人物を見つけ出して殴r……指名することができれば加点となるが、見当違いの相手を殴っ……指名してしまうと得点にならないばかりか、減点すらも有り得るのだ。
各々の思惑を胸に、高得点を目指して……いざ、殴れメロス。