心に望み起こらば、通すべきは我が大義
時は江戸。徳川将軍家による泰平の世などと呼ばれていた時代です。
江戸の外れに千日寺と呼ばれます寺がございまして。
建立は室町時代。戦乱の世を乗り越えて代々続き、地元の人々からも親しまれておりました。
その千日寺の住職が代替わりしました時。
この住職が庭にそれは立派な沈丁花をたくさん植え始めた事から、皆音触りが良いのか沈丁寺なんて呼びはじめた次第です。
さて、ある雨の日のことです。
この沈丁花の咲く寺の庭にて、なんとも摩訶不思議な死体が現れたのです。
そこには本来在るべきものが無く、まるで咲いて現れたかのような……そんな謎多き死。
死体がある庭に踏み入る事ができましたのは、四人。
江戸の頃を生きます、侍、町娘、板前、任侠にございます。
何故、彼らがその日この沈丁寺へ一堂に会することとなりましたか。
果たして、下手人は誰であるのか。
裁かれるべきは誰で、償うべきは誰なのか。
沈丁花の沙汰、これより始まります。
Characters
侍
(二十歳程度 男)
少し気弱そうで、温厚そうな印象の武士。
一人称:拙者
町娘
(十代中頃 女)
気丈な印象を与える町人の娘。
一人称:私
板前
(二十歳後半 男)
明るくて気が利く、王道の江戸っ子。
一人称:あっし
任侠
(三十代 男)
泣く子も黙る、無頼漢。
一人称:俺
※任侠(任侠:当時のヤクザ者のこと)
Q&A
どんなシナリオですか?
江戸時代で殺人が起きたら? を楽しんで頂くマーダーミステリーです。
時代劇の世界に入ったような気分で、普段とは違った時間を体験してみてください。
江戸時代に詳しくなくても楽しめる?
はい、大丈夫です。推理やプレイに江戸時代の知識を要求される事はありません。
必要なのは、この時代で遊んでみたいな、という気持ちだけです。
また、雰囲気を演出するために、少し馴染みの無い言葉が出てくるかもしれませんが、進行に関係のある言葉には注釈を入れています。
この時代のロールプレイできるかわからないのですが。
大丈夫です。あなたが思う好きなキャラクター像で遊んでみてください。
作中で注釈を入れていますが、ロールプレイの際にうっかりカタカナを使ってしまっても大丈夫です。
また、各キャラごとに一人称や喋り方の指南も添えていますので、不安な方はそちらも利用してみてください。
NPCの読み上げ台詞は多いですか?
プレイヤーの皆さんが担当するキャラクター以外の台詞、また地の文には全てボイスが用意されています。
BGMなども実装されているので、イヤホン等を利用することを推奨します。
推理の難易度は?
やや難しめです。
情報量が多い為、これから初めてマーダーミステリーをプレイする、という方向けではありません。
何度かマーダーミステリーをプレイして、マーダーミステリーに慣れたなという方にオススメです。
逆に、熟練者の方だと少し物足りないかもしれません。
テキストは多い?
多いです。キャラクターシートや証拠を読み込む時間が、全部で50分程度必要です。
より、没入感を高める為に用意しているためご了承ください。
なお、読み込みの時間は長めにとっていますので全員が読み終わり次第早めに切り上げることも可能です。
解説はある?
はい。
事件の全貌、推理について、作品について、解説を用意しています。