◆『ブラドリウム』とは?
イラスト:mokoppe
▶舞台設定
『ブラドリウム』の舞台は、ヴァンパイアの支配する〈領地(ブラドリウム)〉と呼ばれる分割された世界。
〈領主〉たる彼らとそれを狩る騎士、そしてヴァンパイアに命を狙われながらも戦うことを選んだ者たち――リライター。
世界の覇権をかけた彼らの戦いを描くのがブラドリウムです。
▶ゲームの特徴
シナリオ毎に用意された「配役」を選び、それに沿ってキャラクターを作りロールプレイを行うだけ!
とってもお手軽で、けれど濃密なロールプレイを楽しめます。
そしてそこで得た絆を持って世界の――あなたの命運を懸けた最終決戦へと挑みます。
しかも、同じシナリオを何度遊んでも楽しめます!
ヴァンパイアとそれを狩る者、そしてヴァンパイアに命を狙われながらも戦うことを選んだ者たちの物語をぜひお楽しみください!
◆『ブラドリウム』の住人たち
イラスト:村カルキ
▶ヴァンパイア
人間の血を啜る怪物にして、世界の支配者。
〈領主〉たるヴァンパイアは、自領のすべてを支配できます。それ故、彼らは自身にとって都合の良いように〈領地〉を書き換え管理しています。
また〈領地〉を持たないもの、望まずにヴァンパイアにされたもの、他のヴァンパイアを狩るために暗躍するものなど同じヴァンパイアといえど様々なものが存在しています。
▶騎士
〈領地〉を渡り歩き、ヴァンパイアを狩り続ける者。
〈騎士機関〉という微小な機械を体内に取り込むことで人間を超えた者、それが騎士です。
ヴァンパイアを狩るためだけの存在となった彼らは戦い続けます――命尽きるその時まで。
▶リライター
〈領主〉を、世界を引き継ぐ者。
ヴァンパイアの支配を受けている人々の中には、稀に精神支配を脱し、自我を取り戻す者たちがいます。
自分たちが管理されていることに気づいた彼らは、生きるため抗うことになります。
リライターは〈次なる黎明〉という高度な知覚能力と身体能力を活かし、重火器などで武装しつつヴァンパイアと戦います。
そしてこの〈次なる黎明〉は、領主を失った領地を引き継ぎ、新たな〈領主〉となることを可能とする力なのです。
イラスト:クレタ
イラスト:灰染せんり
◆世界設定
イラスト:村カルキ
▶〈領主〉と〈領地〉
『ブラドリウム』は、〈領主〉たるヴァンパイアによって管理された〈領地〉を舞台に、彼らによって崩壊した世界を終わらせ、次なる〈継承戦争〉を始めるために戦うものたちの物語を描くテーブルトークRPGです。
〈領地〉は支配する者によって様々に姿を変えます。わたしたちの住む現代そのものだったり、中世だったり近未来だったり不可思議な空間だったり。
共通して言えることは、〈領主〉によって自在に作り変えることができてしまうのです。
住人の精神も、天候も、物理法則でさえも! すべては〈領主〉の思うがまま。
ただしその支配の及ばない者たちがいます。
それが他のヴァンパイアであり、騎士であり、目覚めたリライターたちなのです。
生きるため、復讐のため、気まぐれで――。
様々な理由で、彼らは戦いへと挑みます。
――すべては空になった世界の次なる主を決める、〈継承戦争〉のために。
◆遊び方
▶シナリオと〈配役〉
まずは遊びたいシナリオを選びましょう!
ブラドリウムは同じシナリオを何回も遊ぶことができます。なので、気になるシナリオでも、遊んだことがあるシナリオでも遠慮せず選んじゃいましょう。
『ブラドリウム』には4本の最高に楽しいシナリオが収録されています!
シナリオには、キャラクターが物語にどう関わるのか、どういう設定を持っているのかを表す「配役」が書かれています。
『ブラドリウム』の参加者は、全員この「配役」を1個ずつ選んでゲームを始めることになります。
配役は、物語上の敵役である〈徒花〉と、それと対立する〈剪定者〉たちに分かれています。
キャラクターたちは敵対しますが、俳優たちは協力してひとつの物語を紡ぐのです。
どちらの配役も、とても味わい深いポジションとなりますので、ぜひぜひ両方遊んでみてくださいね!
そして、「配役」に沿ったキャラクターを作り上げればゲームの準備は終了です!
徒花
イラスト:douzen
▶ゲームの流れ
『ブラドリウム』のセッションは、以下の手順で進みます。
各パートは「チャプター」という時間の単位で進行していきます。
- オープニングパート
物語の発端や、キャラクターの因縁を描きます。どこからこの物語が始まるのか、どうしてこの物語が始まったのかを、キャラクター同士の会話によって描いていきましょう。 - メインパート
物語が動き始め、少しずつクライマックスへと向かっていく過程が描かれます。 - ファイナルチャプター
物語のクライマックスを飾る、〈徒花〉との戦闘が繰り広げられます。 - アフターパート
物語の結末を描きます。 - サイドストーリー
まだ語り足りないことがある時に挿入される後日談です。
▶キーワード
いざゲームを始める――となったとき、さらに皆さまのロールプレイを楽しいものにしてくれるのが《キーワード》です。
オープニングパート、メインパートの各チャプターには《キーワード》が用意されています。
これは物語を紡ぐ上で重要な単語を提示するためのものであり、また、誰でも素敵な演技ができるようにお手伝いするためのものでもあります。
出演者は、これらのキーワードをうまく使えるようなシチュエーションや会話を考えていくのです。
キーワードは、使った人が「コレクト(獲得)」でき、《コレクトポイント》というものがもらえます。
この《コレクトポイント》は、ファイナルチャプターで行われる戦闘で使用することで、《コレクトボーナス》という恩恵を得ることができます。
楽しいロールプレイをすればするほど、最後の戦いが盛り上がる!
うまく活用して、物語を彩っていきましょう!
◆収録シナリオ紹介
intothe VOID
経験も目的も違う彼らにかけられた徒花の言葉。
「ヴァンパイアを凌駕する力が欲しいか?」
始まりは、たったそれだけの問い。
けれど、多くの運命を歪めるほどの言葉だった。
新米騎士×強者を求めるヴァンパイア×救出任務
- 参加人数:4人
- 所要時間:4~5時間
- 戦闘難易度:ノーマル
- その他:内容の変更OK、続編OK、配信OK
- このシナリオには以下の要素が含まれています:
異形化、犠牲、(場合によっては)仲間への殺意や恋情
傍らに星、託すは炎
故に彼は己の最期を委ねた。かつての仲間と、生涯をともに過ごすと決めた者へ――
堕ちゆく騎士×仲間×最期の願い
- 参加人数:4人
- 所要時間:4~5時間
- 戦闘難易度:ハード
- その他:内容の変更OK、続編OK、配信OK
- このシナリオには以下の要素が含まれています:
大切な人の変異、別れ、最後のとき、仲間を手にかける
私の一番の世界
そこに集った領地を持たない3人のヴァンパイア。
〈黄昏の血〉をめぐる争奪戦。最後に嘲笑うのは、果たして――
追放×ヴァンパイア×〈領地〉の奪い合い
- 参加人数:4人
- 所要時間:4~5時間 参加人数:4人
- 戦闘難易度:ノーマル
- その他:内容の変更OK、続編OK、配信OK
- このシナリオには以下の要素が含まれています:
悪徳、倫理観の欠如、キャラクターによる人間の殺害、いがみ合い
贋作・若紫
それは大変な栄誉であり、幸福なこと。……本当に?
婚礼×芸術×人と、人ならぬモノの愛憎劇
- 参加人数:3~4人
- 所要時間:4~5時間
- 戦闘難易度:ノーマル
- その他:内容の変更OK、続編OK、配信OK
- このシナリオには以下の要素が含まれています:
悲恋、結婚、複雑な愛憎関係、歪な愛情表現、人体の器物化