【背景】
精霊や神様と人間が共存する神秘の国、日本。
日々穏やかな暮らしを営むとある小さな町、水の都にて、その事件は起こった。
この町には、「水場の幽霊」が貴重品を盗むという噂が古くからあった。それはあくまでも迷信のような話だったが、奇妙なことに一、二か月前より、本当に幽霊に物を盗まれたという訴えが急増していた。
同じころより、若い女性が森で行方不明になるという事件が続発する。町の人々は、これも水場の幽霊の仕業だと考え、事態を放置している議会に怒りの矛先を向けた。
議会は事態を収束させるため調査を進めていたが、ある晩、町で一番の美人と噂の町長の娘まで失踪してしまう。
重要参考人、怪しい容疑者、そして4人の探偵が議会に集められ、事件の捜査を進めることになった……。
【登場人物】
本の虫の探偵(本の虫)
男、39歳。ほんわりとした雰囲気をまとった癒し系の美青年。本と不思議な話が大好きで、いつか本物の妖精に出会うことを夢に見る探偵。水場の幽霊の怪異を解くためたまたま街に来ていた。
戯曲作家の探偵(先生)
男、34歳。人を威圧する鋭い印象。ゴシックでスチームパンクな和服に身を包んでいる。語り口がいちいちセリフじみていて仰々しい。本業は戯曲作家で、自分の劇団を持っている。
推理嫌いの探偵(カカシ)
男、21歳。背中が丸い、陰気な細身の青年。あまり推理はしたくないのだが、しぶしぶ探偵業を営んでいる。
化学博士の探偵(博士)
男、28歳。神経質で儚げな中性的美青年。事実や物証からの捜査が得意。なぜそれがここにあるのか、どんな働きをするのかを調べることに情熱を燃やしている。元素の動きを肉眼で捉えることができるらしい。
図書館司書(司書)
女、20歳。そばかすが特徴的で、地味だがよく見ると結構可愛い。眼鏡をかけている。失踪した町長の娘の親友。
狩猟官(番人)
男、45歳。武骨でもっさりとした熊さんのような印象。動物と話すことができる。街に有害な獣が入り込まないように守ってくれている森の番人。
町議会議長(議長)
男、56歳。白髪のオールバックとメガネがよく似合う紳士。町長とは仲が良いが、今回の失踪事件の犯人の最有力候補として町長から疑われている。
迷子の女性(白い女性)
女、10代後半~20代後半くらい。雪のように真っ白な見た目をしていて、生気が感じられない。記憶を失っており、自分の名前も思い出せないらしい。
仕立て屋の少年(仕立て屋)
男、16歳。朴訥でシャイだが、おしゃれな少年。町長の娘によく指名されては衣装を作っていた。呪いのドレスを作っているのではないかと噂されている。
【クレジット】
- シナリオ・デザイン:えこ
- キービジュアル:しきみ
- ロゴデザイン:あすまK
- ディレクター:水谷剛
- DTP・パッケージデザイン:有我悟
- 制作:ミステリアス・トレジャー