『天泣の交差点にて。』
雨と水神を巡って渋谷を駆け回る、夏の話。
高校生、刑事、ジャーナリストのPCたちがそれぞれ、
自分の目で見てきた渋谷の出来事に対して、何かしらの結果を見つけていく物語になっています。
渋谷知識皆無な作者が、えいやっとなって作成したシナリオになりますので、
渋谷知識0の方でも遊べると思っています。
- 表紙込み:208ページ(冊子媒体)
- 2001年7月後半 東京都・渋谷が舞台
- クトゥルフ神話TRPG(6版)ならびに2015サプリメントから特徴表
- 各PLに【専用HO】かつ【専用ソロシナリオ】を通過後、
シナリオ内で3PLが合流。
そのまま最後まで走ってもらう構成です。 - 別途、シナリオ内資料や表紙絵の配布(zip形式)あり
(追記)
本シナリオの補足として
- 短編小説『妊婦の魔女』
- サプリメント:キャットルフを使用したシナリオ『天泣のお引越し(1PL用シナリオ、新規猫探索者)』
以上、2点もDL資料に追加しています。
冊子構成
合計4シナリオ掲載(HO1~3×各1本、集合1本=4本)
≫シナリオ時間 ※ボイスセッションを想定
各HO専用ソロシナリオ:約4~6時間
PC3人 集合シナリオ:約8~11時間
※ PL の情報整理に左右される
トレーラー文章
写メールが、やっとガラケーに付属し始めたあたりの時代。
『ゼロ時代』とも呼ばれている世代。最先端なカルチャーが集まっていた渋谷。
1999年12月にオープンしたスクランブル交差点の巨大ショッピングモールは、
今も≪渋谷らしい光景≫として引き継がれる、そんな時代。
繁華街に集う若者たちは日々を楽しみ、パラパラに熱狂し、
ギャル系・裏原系・ストリート系…と数えきれないほどのトレンドを生み出した。
渋谷
その地名は、漢字の通り。
四方を谷に囲まれ、合間を流れる川により地形を削られて生まれた地形が今の渋谷であり、
渋谷駅やスクランブル交差点が、コップの底と例えられる地形が由来の一つとされる。
そのせいか、人や物が≪谷底に溜まる≫とも言われる地形。
スクランブル交差点に佇む、足の無い人影を、赤信号でも佇む姿を、あなたは見たことがあるだろうか?
そんな場所だからこそ、多くのものが残され、置き去りにされ、流れ着く。
ビルの谷間から、ぽっかりと空いたスクランブル交差点の天から泣くように降り続く雨を、見上げるのだった。