『Sky Whale』
VRゲーム、各ゲームの主人公に成り代わる、不思議な鯨との物語。
CoC7版を初めて遊ぶKP&PL向けに、ソロキャンペーンシナリオを作成いたしました。
テーマが『VRゲーム』
各シナリオで、PCを『ゲームの主人公に憑依させる』と設定付け
- 刑事バトルをテーマに九龍城塞を舞台にした刑事PCでは、戦闘技能を目いっぱい
- 乙女ゲーをテーマにシャーロックホームズ不在時の女探偵PCと助手ではPOW対抗
- 最終話まで遊ぶなら、ロードムービーをテーマに、チェイスのお試しが出来る構成
…以上、3話を軸としてPC作成などをシナリオ内で補足します(別途2話、計5話を収録)
- 表紙込み:152ページ(冊子媒体)
- 東京都・新宿からスタート
- 新クトゥルフ神話TRPG(7版)
- PC作成から、シナリオ内で行う【オリジナルルール】有
- 別途、シナリオ内資料や表紙絵の配布(zip形式)あり
————以下、キャンペーン全体のトレーラー文章
1人、意識を巡らせた。
善意とは、本当にすべてに取っての善意なのか。
悪意とは、本当に全てにとって悪意になるのか。
なによりも、『意』を論じるのは人間だけではないか。
それでは、論じる人間とは何か。
自分を、『自分』だと自己認識していれば人間なのか。
それでは認識できなければ、人間に値しないのか。
海を泳ぐ魚が、空高く飛べぬように。
空を渡る鳥は、深海を泳ぐことはない。
しかし、その事は彼らに取って不本意か?
それを、決めつけているのは人間の『意』だけではないのか。
このように、『意』とは。『人間』とは、あまりに不明瞭な存在ではないのか。
すべてに取って、善意が『善意』と成らないように。
全てにとって、『悪意』が悪意と繋がらないように。
羽根を得た魚が、エラを有した鳥が舞う。
矛盾を有した問いに、答えはあるのだろうか。
考える葦の如く、考える。意を伝える人間がいないため、考えるのだ。
それは、唯一残された人間の『意』かもしれない。
そして1体は、ゆっくりと動き出した。