※オフラインセッションの場合、1人につき5~10個程度の10面ダイスを使用します。キャラクターの成長に伴い必要なダイス数は増えていきます。
世界観について
オルフェウスというオリジナルのファンタジー世界が舞台です。いわゆる魔法のような概念は、この世界では現象理学という学問体系になっています。その他の分野も含めて地球と同水準以上の発展を遂げています。例えば、テレポーテーション技術や物理デバイスを排したコンピュータ技術が部分的に実用化されています。
ファンタジー世界らしく種族は多様で、人間の他にも獣人や妖精、竜、アンデッド、その他の様々な種族が共存しています。高文明世界なので、機人やAI生命体も存在します。
PCの立ち位置
PCたちは叛逆者(ジーニアス)と呼ばれる存在です。
上記の現象理学の発展に伴い、「運命」と呼ばれるエネルギーが世界を形作っていることが分かりました。運命は時間の経過に従って歪んでいき、運命歪曲と呼ばれる災害をもたらすことがあります。特に、人間などの知的生命体が運命歪曲の影響を受けた存在をネオプラズムと呼び、彼らは更なる運命の歪みをもたらそうと活動します。
ジーニアスは、運命の歪みを察知し、ネオプラズムに対抗できる唯一の存在です。PCたちは、ジーニアスとして自らの存在理由(レゾンデートル)を見出し、宿敵であるネオプラズムとの戦いに身を投じます。
キャラクターの作成
基本ルールブックにおいては、6種類のロール、10種類のタレントを組み合わせてキャラクターを作成します。
ロールは「PCの物語上の立ち位置」を表現します。どのPCも1種類を取得し、全てのPCが異なるロールを選ばなければなりません。
タレントは、他のTRPCで言うところのクラスや職業に近い概念です。初期のPCは3つのタレントを組み合わせます。同一のタレントを重複して取得も可能です。
尚、多様な種族が存在する世界ですが、種族ごとの細かいデータが存在するわけではありません。キャラクターの種族が、最終的に完成したデータを参考にしつつ、プレイヤー自身の好みで設定します。
サンプルシナリオについて
本書には2本のサンプルシナリオを掲載しています。
『歪曲遊戯 ~ Lævaskaði ~』は、初めて叛逆レゾンデートルを遊ぶ人に適したシンプルなシナリオです。記憶を失った主人公のPCが、ネオプラズムの陰謀に巻き込まれます。運命の歪みに打ち勝つには、自らのレゾンデートルを見出さなくてはなりません。
『虚飾の道化師』は、PCの内の2人が対立するところから物語が始まります。ネオプラズムの陰謀により対立する2人ですが、それぞれのレゾンデートルを確立する中で、最後は力を合わせて宿敵に立ち向かうことになるでしょう。