狩れ! 喰え! 砲撃せよ!
本作は未来の砂漠化した地球「惑星ジンガナ」を舞台に、機械生物と未来生物の狩猟を行い、戦車を駆って戦うSF未来戦記TRPGである。
プレイにはルールブックのほか、筆記用具と、六面体サイコロが1人5個ていど必要。
プレイ人数:最低GM1人とPL1人、PLは最大4人まで
PCは、戦車に乗って、シェルター都市を守る放浪の狩人「イェーガー」である。地球人だけでなく、トビネズミ型、トカゲ型、ヘビ型、獣人型といった多様な人外種属をプレイ可能だ。
機械生物は巨大で、ミサイルやレールガンで武装しているから、戦車で狩猟するしかない。狩猟に成功すれば、入手したパーツで、戦車を強化できるぞ。
判定は2D6の上方判定である。戦車にPCが乗っている間は、全員で協力して操縦するので、同時に全員がダイスをふり、有利な出目を選択できる。
イェーガーは、「コマンダー」「ガンナー」「ドライバー」「ローダー」といった【猟兵種】に分かれており、それぞれ得意な特技をもっている。特技の発動には、特技ごとに指定の出目が必要なので、判定では、単に大きな出目だけを集めればいいわけではない。
イェーガー全員で協力して、激しい戦車戦を生き残ろう。
戦車には、民間トラックに機関砲を載せただけの車種から、50トンを超える主力戦車、反重力ホバーで疾駆する亜音速突撃砲まで、さまざまなタイプがある。
平原ではタイヤ式の歩兵戦闘車が、古代遺跡では多脚式の戦車が先行して行動できるルールであり、数台の戦車を状況によって乗りわけると有利になるだろう。そのための豊富な戦車データ、武装、装甲データが用意されている。
イェーガーの乗る戦車は、実は機械獣の電子回路を流用した生体戦車であり、イェーガーもこれを操縦するために体内に生体コンピューターを埋め込んでいる。そのため、過去に生体コンピューターを使用していて戦死した人物の記憶がメモリーから蘇ることがある。幻影のように繰り返しあらわれるそのメモリーの起源を探索するのも、イェーガーの生きる目的のひとつだ。
幻影は、惑星ジンガナの設定や戦史に関わる内容であり、ランダム表で決定できる。とくにキャンペーン・シナリオでは、惑星ジンガナや敵機械獣の秘密といった世界そのものの謎を探索する、SFらしいセッションも可能だ。PCの過去の秘密が明らかになるロールプレイをすれば、判定が有利になるルールもある。
イェーガーはこうした特殊な人々なので、シェルター都市に定住できないアウトローである。そのため、日々の食料は、自力で狩猟によって調達する。未来生物を狩猟し、料理判定に成功すれば、有利な効果がつくオリジナル料理を作れるルールもある。ランダム表で料理名を決められるから、面白い料理ができたら、他のイェーガーに自慢できるぞ。
ぜひ、イェーガーとなって、惑星ジンガナの戦車戦を生き延びてほしい。