コラム オンラインセッションでよく使われる略語

コラム

TRPGをはじめたばかりの人がしばしばつまづきがちな点として、『専門用語が多すぎる』ということが挙げられます。
それ自体は一つ一つ覚えて慣れていくしかありませんが、それ以上に問題なのが、専門用語が【略語で呼ばれている】という点ではないでしょうか。
ただでさえ単語の意味を覚えなくてはいけないし、ルールも覚えないといけないのに、それに加えて飛び交う略語まで理解するのは、かなり難しいことです。

そこで今回のコラムでは、多くのゲームで使われる略語の解説を行っていきます。
ほかの記事と重複する単語も多くありますが、検索用などにご利用ください。

ゲームと参加者に関する用語

TRPG

テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム(Tabletalk・Role・Playing・Game)
直訳すると「卓上で役割を演じあうゲーム」となります。
コンピュータゲームと異なり、キャラクターを演じる参加者のほかに、物語を語ったり裁定を行ったりする参加者が存在することが多いのが特徴です。

セッション

セッション(session)。
1回のゲームプレイを指します。
元々は、開会や会合という意味です。転じて、1回区切りの活動なども表します。
TRPG以外でも、例えば音楽では合奏を指す単語として使われています。

GM

ゲームマスター(GameMaster)。
そのセッションにおいて、物語を語り裁定する人です。
ほかの参加者に対する上位者ではありませんし、不快にさせることを行っていいというわけではありません。しかし、判断に困ったときやもめ事が起こりそうなときに最終判断をくだすのはGMの役割です。
GMではないがGMの手助けをすることを主体とし、ときにシナリオの一部を共有して参加している参加者のことを、サブマス(サブマスター)と呼称することもあります。

KP

キーパー(Keeper)
クトゥルフ神話TRPGにおけるGMのことです。ゲームによってはGMのことを別の名前で呼ぶことがあり、そのクトゥルフ神話TRPG版です。
他にも、DM(ダンジョンマスター)やNC(ネクロマンサー)など、様々な呼び方があります。
あくまでそのゲームの呼び方でありほかのゲームで通じるものではないので、汎用的に呼ぶときはGMと呼称するのが一般的です。

PL

プレイヤー(Player)。
参加者のうち、GM以外の人のことです。

PCとNPC

プレイヤーキャラクター(PlayerCharacter)/ノンプレイヤーキャラクター(NonPlayerCharacter)。
操作担当のPLがいる作中登場人物をPCと呼び、それ以外のGMが操作している登場人物をNPCと呼びます。

キャラシ

キャラクターシート(CharacterSheet)。
主にPCのデータをまとめたものです。
そのキャラクターがどういう性質や能力を持っているのか、ということが、一つの紙やファイルにまとめられています。

RP

ロールプレイ(Roleplay)。
演じるという意味の英単語です。TRPGにおいては主に、『演技をするということに重点を置いた会話』のことを指します。
主に、「これは、PLではなくPCが作中世界でしゃべっているセリフである」ということを強調するために行われます。

遊び方に関する用語

オンセ

オンラインセッション(OnlineSession)。
ネット回線を通じて、遠くにいる人と一緒にTRPGのセッションを楽しむことです。

オフセ

オフラインセッション(OfflineSession)。
ネット回線を使わず、お互いが顔を合わせて一つの卓を囲み遊ぶTRPGのセッションのことです。
はじめはこの遊び方が前提となっていましたが、時代が進みネット回線を通じてゲームが遊べるようになったことから『オンラインセッション』という単語が生まれました。オフラインセッションは、オンラインセッションと区別するために後からつけられた名前です。

1回のセッションのことです。
元々はもちろんテーブルのことですが、「一緒にテーブルを囲んでゲームをする」ということから転じて「卓を囲む」という表現になり、やがてセッションそのものを指すようになりました。

卓ゲ

卓上ゲーム。
TRPGやボードゲームなど、テーブルゲーム全般の総称です。『電源不要ゲーム』という呼ばれ方をすることもありますが、ゲームの中には電源機器を使うものも存在します。

さいころに関する用語

ダイス

ダイス(dice)
さいころのことです。TRPGにおいては、英語でダイスと呼ばれることが一般的です。

2d6/3d10……

これらはすべて、ダイスコードと呼ばれるものです。
「〇d△」という形で書くことで、「△面さいころを〇個振って判定を行う」ことを指します。
2d6なら「6面ダイス(すごろくなどに使う一般的なさいころ)を2個振る」ですね。

1d100

ダイスコードの一種です。
ただしこの形で書いた場合は例外として、「10面さいころを2個振り、片方を10の位・もう片方を1の位として2桁の数字を作る」ことを意味します。
00は0を意味する場合と100を意味する場合がありますが、ゲームによって扱いは異なります。
百分率を求める場合に使われることが多いため、『パーセントダイス』と呼ばれることもあります。

個々のゲームに関する用語

システム

システム(System)。
TRPGという単語は、あくまでゲームの総称です。個々のゲームを個別に表す場合に、システムという単語が使われます。
ゲームによって、世界観や判定ルールなどがそれぞれ異なります。

ルルブ

ルールブック(RuleBook)。
システムの基本的なルールや世界観などが記載されたもののことです。多くのシステムが書籍の形をしているため、このように呼ばれています。
同名の旅行誌がありますが、そちらとは関係がありません。

サプリ

サプリメント(supplement)。
補足・追加のことを指す英単語です。
TRPGにおいては主に、追加ルールや追加データなどを一冊の本にまとめたもののことです。

COC/SW/DX……

それぞれ、システムの略称です。
COC:クトゥルフ神話TRPG(コール・オブ・クトゥルフ。CallOfCthulhu)
SW:ソード・ワールド(SwordWorld)
DX:ダブルクロス(DoubleCross)
そのシステムを知らない人や初心者には、略称は通じません。卓の募集を行う際には略称だけでなく正式なタイトルを記載するようにすると検索性が上がりますよ。

終わりに

略語は知らなくてもゲームはできます
しかし、利便性が高いからこそ略語が進化してきたという歴史的背景もありますので、少しずつでも慣れていくようにするのをおすすめします。
一方、略語に慣れている方は、略語はあくまで通じない相手もいるということを念頭に置いたうえで使用するよう、心がけることが大切です。

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