フィアスコ（物理書籍）

君と大惨事を作るRPG

野心はあっても自制心は頼りにならない、その身に合わない野望を抱いて、穴だらけの計画で大仕事に挑む三流犯罪者がとことん転げ落ちていく、そんな映画に影響を受けて作られたゲームですので、キャラクターたちはそのほとんどすべてが酷い目にあいます。さてそれは面白いのでしょうか。

GMレス

GMレスのゲームですが、むしろ参加者全員がGMなのだと言った方がいいでしょう。そこにこのゲームの楽しみがあります。お互いに相談しあいながら、自分のみならず仲間のキャラクターの演出までして、話を一緒に作り上げる、それが『フィアスコ』の面白さです。GMをやったことがないから不安だという人もいるでしょう。でも気にする必要ありません。みんながGMなのですから、慣れないうちは仲間に助けを求めればいいのです。思いつかないときは演出を助けてもらうのもよいでしょう。ではGMがおらず、そして全員がGMだとしたらシナリオはどうなるのでしょう？

プレイセットと舞台設定

専任のGMがいませんから事前準備なんてできません。シナリオの用意や読み込みなんて不要です。あえて準備と言うなら、背景設定（問題）構築ツールともいうべき「プレイセット」を幾つか用意しておくことくらいです。プレイセットには色々な舞台があります。このルールブックには「アメリカの郊外」「西部劇」「南極の基地」「ファンタジー」と、4本が用意されていますし、今後もサークルのホームページ上で順次公開していく予定です。
この選んだプレイセットに従って、ランダムかつ選択的に各キャラクター間の人間関係、それからその人間関係を深いものにする物品や場所、動機が決まります。そうすると自然と背景に大問題の種が振りまかれます。その設定を元に各キャラクターの設定をつくりあげたら、後はさあロールプレイをするのみです。

必要なもの

• 3～5人のプレイヤー。ゲームマスターは不要。
• プレイヤー1人につき、6面体ダイスを4個。内訳は白2個と黒2個。
• 名刺大のメモ用紙か付箋を20～30枚ほど。それと筆記用具を何本か。
• 時間は2時間半ほど。