去る2020年12月27日(日)、同人TRPGメインのオンラインコンベンション「おしろすこーぷ!」が開催されました。
今回の会場は、WebチャットであるDiscordです。

同人TRPGオンラインコンベンション「おしろすこーぷ!」体験レポート

同人TRPGは、商業出版こそされていないものの独自の世界観や魅力を持っているものばかり。
その同人TRPGを、少しずつお試しで遊べるイベントです。
さらにオンライン開催ということで、ゲームが楽しければそのままオンラインショップで購入することも可能。このスピーディさもうれしいですね。

今回は実際に「おしろすこーぷ!」に参加した筆者が、体験したゲームの感想も合わせてレポートいたします。

開会式

朝10時。Youtubeを利用した開会式が開かれました。
主催様やスタッフ各位から、タイムテーブルイベント中の諸注意などが行われました。

オンラインイベントではどうしても同じタイミングで一箇所に集まることが難しく、全体告知が滞ったりメリハリが足りなくなったりすることがあります。
そのため、配信を利用したこのような形で会を行うというのは、これからも諸々のイベントで浸透していくといいですね。

試遊タイム

10時30分からは、試遊タイムです。90分を1ブロックとして、4ブロックのタイムスケジュールになっています。
あらかじめ割り振られた参加卓ごとに、Discordのチャンネルに分かれました。

もっと長い時間が必要な人や同人シナリオ集のシナリオを通してプレイしたい人は、あらかじめサークル申込時に複数ブロックにまたがって申し込むこともできるので、GMにも優しい方式ですね。

A/Bブロック 見習い悪魔のTRPG デヴィルズ・アカデミア

最初に遊ばせていただいたのは、サークル抹茶の日の『見習い悪魔のTRPG デヴィルズ・アカデミア』。

人間たちの願いを叶える代わりに<魂の欠片>を集める悪魔たち――の見習いになって、アカデミアで実習を行うほのぼのTRPG。
第21回ゲームフィールド・ゲーム大賞でTRPG部門準入選もはたした実力派作品です。

へっぽこな見習い悪魔たちが知恵を出し合い、人間の悩みの原因を探り、授業で習った道具や契約書を準備し、願いを叶えるための契約に至る。一連の流れがとってもかわいくて、それでいて学生時代や営業を想起して、ほのぼのとすればいいのか緊張すればいいのかわからないのが面白いですね。
特に、「シナリオ内で獲得する経験値」は「担任の先生がつける成績表」というのがとってもユニーク!

私のキャラクターは、文魔族のクリステル・クリストファー(愛称クリス)。防御にやや難があるものの、その分瞬間火力調査能力に優れた内気な女の子です。同人TRPGオンラインコンベンション「おしろすこーぷ!」体験レポート
ところがここで、あまりにも出目が悪くて一度も判定に成功しないという大トラブルが発生。
『[能力値]個の6面ダイスを振り、6が出れば成功』という判定方法なので、ある程度の能力値がないと成功率が上がりづらいシステムなのですが……さすがにここまで酷いのは、私だけだと思います(判定全失敗の確率:0.29%

だけど、出目に自信がない人でも大丈夫。
キャラクターたちはあくまで見習い悪魔なので、いざというときには先生が助けてくれます
……経験点はちょっと減っちゃうけど、仕方がないね?

見習い悪魔のTRPG デヴィルズ・アカデミア

Cブロック 華麗なる怪盗TRPG PHANTOMISM

お昼ごはんを挟んだあとのCブロックでは、サークルつきのふねの『華麗なる怪盗TRPG PHANTOMISM』です。

華麗なる怪盗TRPG「PHANTOMISM」

タイトル通り『怪盗』になるゲームで、キャラクターが使える能力は、どれも「かっこいい怪盗」ムーブができるものばかり。
ロールプレイが苦手でも、スキルを使うだけで簡単に、華麗な怪盗として活躍できます。
シナリオの最後には、確定成功で理想の怪盗を演じられる「ファイナルアクション」があるのも素敵! ここぞとばかりにカッコつけられますよ!

今回のPL陣は、怪盗になるのはみなはじめて。
そんな初心者怪盗たちでも、シンプルかつスタイリッシュなシナリオで思う存分「かっこいい!」を楽しめました。
私演じる”スパイダー”フェルマーも、床に罠を仕掛けることで敵を足止めしたり、逆に油をひいて移動補佐をしたり。こういうテクニカルな動き、私大好きなんです。同人TRPGオンラインコンベンション「おしろすこーぷ!」体験レポート
古式ゆかしきハック&スラッシュとしても楽しめるので、キャラクターを変えることで同じシナリオを何回でも遊べると思います。
さらに、世界観やルールをぎゅぎゅっと詰め込んだサマリー付き。ありがとうございます!

怪盗のイメージがいまいちピンとこない人は、こちらのファントミズム診断で自分のスタイルを見つけられますよ。

華麗なる怪盗TRPG PHANTOMISM

Dブロック 新シキ良キ日本 狂近未来大正浪漫

冬の太陽は日が落ちるのが早く、すでに外は夜の帳が近づいています。それでもまだ新しいゲームがはじめられるのは、オンラインコンベンションの強みですね。
というわけで最後に参加したのはDブロック。サークルSchizoidfoxの『新シキ良キ日本』です。

ときは大正100年代、舞台は帝都。
二十一世紀の大正時代で繰り広げられる、ニューウェーヴTRPGです。
インターネットはあるし、文明もちゃんと発達しているんだけど、それはそれとして全力で「大正浪漫!」が楽しめるチグハグさが魅力です。

最大の特徴は、他ではまず見ないような非常にユニークな判定方法
株札トランプでも代用可能・オンラインでもUdonariumなどでトランプが使えます)を使い、全員共通のリソースを賭けることで、行動の成否を判定します。

とにかく、『判定を行う』という行為自体が楽しいんです。
他にも縦書きのキャラクターシートをはじめ、随所に『大正ロマンを感じさせる』要素が散りばめられているのがうれしいですね。どうしても一回一回の判定時間が長くなってしまうシステムなので、その分「テンションが素に戻ってしまう」時間が減るんですよね。

私のキャラクターは新聞記者。交友関係と足でネタを稼ぐアル中です。同人TRPGオンラインコンベンション「おしろすこーぷ!」体験レポート
編集長に「特ダネ見つけてくるまで帰ってくんな!」と厳命されたものの、事件は意外な方向に進んでしまい……?

新シキ良キ日本 狂近未来大正浪漫

閉会式 その後

すっかり外も暗くなった18時30分。
すべてのブロックが終了したあとは、開会式同様Youtubeを使った閉会式です。
ゲストであるN.G.P倉樫澄人先生によるトークや、Twitterで行われたRTキャンペーンの当選者発表などが行われました。

すべてのプログラムが終了したあとは、雑談会場が解放されておしゃべりタイムです。
今回のイベントは、参加者のほぼ全員がバラバラのスケジュール。それぞれの卓でしかわからない話や、はじめて会う人達同士の自己紹介などで大いに盛り上がりました。
いつものセッションでも行われる感想戦の時間ですが、こういう時間が設けられていると「よくわからない人ばかりで怖い」という心理的ハードルが下がり、次も参加したいというリピートに繋がりますよね。

終わりに

そんなわけで、丸一日目一杯楽しんだ「おしろすこーぷ!」でした。
今までプレイしたことのないゲームに触れられるというだけでも新鮮ですが、それ以上にうれしかったのが久しぶりのコンベンションだということ。そして、ゲームを実際に作ったかた直々にGMをしていただけたことです。
同人TRPGは商業TRPGと比べると、製作者とプレイヤーの距離が非常に近いことが大きな特徴です。私達PLからすれば直接お話を聞けるのがすごく嬉しいですし、製作者側からするとユーザーのリアクションを身近で感じられます。
そういった点も含めて、今回の「おしろすこーぷ!」は成功と言えるのではないでしょうか。

世界的な感染症の影響でオフラインのコンベンションがほとんど開催されなくなったことは、同人TRPGだけにとどまらずアナログゲーム界全体に多大な影響を与えています。
そんな中で、『世界中のどこに住んでいても』『オンラインにつなぐことができれば』『自宅から参加できる』オンラインコンベンションが成功に終わったことは、やはり意義が大きいものだと思います。

また第二回が開催されましたら、次回もぜひ参加しようと思います。
そのときはできれば、時間に余裕のある開催になると嬉しいですね。

どうかこれからも、オンライン・オフライン問わず、同人TRPGが盛り上がっていきますように、という祈りを込めて。

おしろすこーぷ!

主演団体

Open the Gate(Twitter:@OpentheGateTRPG)

開催責任者

かづさみくる(Twitter:@dragoste_eu

後援

コノス(Twitter:@conos_jp)
こかげ書店(Twitter:@cokage_4d4l)

冒険心をくすぐるお店『コノス』

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